●大規模ゴミ処理改革の横で…

廃材求む!!!　-10㌧ほどの置き場スペースあり-

:)OK!! – パレット、梱包材、廃材、生木

:-(NG! – ベニアなどの合板や木製家具(接着剤は燃やすと有害なため)

👉ご連絡、お待ちしています!!

銭湯のお湯を沸かす薪が、どんなものか、どこから来るのかご存知ですか？解体業者さんや、工場などで出た廃材、建設現場で足場として使われた材木、輸送の際に利用された梱包材など、有害な接着剤を使用していない木材が燃料エネルギーとして運ばれ、温かくやわらかなお湯となるのです。

近年、「マニフェスト制度」と呼ばれる産業廃棄物処理法の適正な処理を推進する目的で定められた制度が施行されました。その主な理由は不法投棄などを未然に防ぐためのもので、上記のような業者さんたちは「産業廃棄物管理票」という書類7枚に正しく記入しなければなりません。

その結果、銭湯にも運ばれてきていた木材が減って行く現象が起きています。
(上の写真は数年前に撮影)

昨年末、東京で行われたあるプログラムによると、「どうしても避けられないリサイクルの限界」「リサイクル重視の軌道修正と二酸化炭素を含むトータル環境負荷の低減」「焼却・処分場の設備充実と業者間競争」「現状と今後の市場性及び処理価格の見通し」などのテーマで講演会などがおこなわれました。

なぜ銭湯は有効活用されないのか？
マニフェストという法制度が施行されて以降、日本文化の１つである古き良き銭湯文化 – 継承されて来た昔ながらのやり方 – は押しつぶされ、絶滅寸前の状態です。これまでに各種メディアでも取り上げられてきたように、銭湯でこれらの廃材を燃やすことが循環型エネルギーの１つになりうることは周知のとおりです。

●どうしても避けられないリサイクルの限界
銭湯の燃料として利用すれば…
１）熱エネルギー(バイオマス燃料)として活用できる
２）灰はミネラル豊富な肥料となる

●リサイクル重視の軌道修正と二酸化炭素を含むトータル環境負荷の低減
１）廃材のリサイクルとして有害な物質を含む(接着剤使用の家具や合板を除く)、循環型エネルギーの１つとして江戸時代から認知されて来た歴史がある。

●焼却・処分場の設備充実と業者間競争
１）２つのコスト削減
① 業者が廃棄処分所で処理を依頼するコスト
② 焼却・処分場の設備充実のためのコスト
２）廃材を求めている銭湯は今も全国各地にあります

●現状と今後の市場性及び処理価格の見通し
１）銭湯での廃材の燃料エネルギーとしての利用に処理価格は格安の場合が多い

焼却・埋立処分を考える前に、実行可能なエネルギーの有効活用方法が現存し、今日も、国が埋立てようとしているものを欲している業者があることをどうか知って下さい。そして、それが何百年も（一説によれば奈良時代から?!）庶民の憩いの場として日本の文化に根付いている「銭湯」という場であることを知って下さい。もしご近所に今も昔ながらのやり方で、薪をくべて毎日お湯を沸かしてているお風呂屋さんがあったら、どうか応援してやって下さい。21世紀にも、薪で炊く日本の古き良き銭湯が生き続けるために…。　宜しくお願い致します。

■参考リンク
□マニフェスト制度とは？
http://ja.wikipedia.org/wiki/マニフェスト制度
□産業廃棄物管理票交付等状況報告書
http://www.shokusan.or.jp/manifest/index.html
□木くずは、ほとんどが角材や板の形態で発生しますが、発生時の形態のまま使用される銭湯燃料を除けば、ほとんどが木くずチップの状態で再利用されます。
http://www.zenmoku.jp/moku_pr/QandA/ask9.html
□バイオマスボイラーとは？
http://www.fjtex.co.jp/kankyo/products/recycle/boiler/4